ハンダ付け職人のはんだ付け講座
ゴッドはんだ株式会社 滋賀県東近江

経営者紹介

代表取締役 社長
野瀬 昌治 
滋賀県東近江市出身。
島根大学 理学部物理学科 固体物理学卒業。

長年我流ではんだ付けをやってきた技術者、あるいは初心者に誤解や勘違いされないように正しいはんだ付けの基礎知識を伝えることに定評がある。

ハンダゴテを使ったはんだ付けの専門家として活動し、企業のはんだ付け技能教育に手腕を発揮。
一部上場の自動車メーカー、電機メーカー、家電メーカー、JR、TV放送局をはじめ、「タモリ倶楽部」などではんだ付け講師を務める。

はんだ付けをわかりやすく教えることに掛けては右に出る者はいない。
毎年400人以上の受講者にはんだ付け技術を指導し、はんだ付けの業界では「はんだ付け職人さん」と呼ばれている。

「はんだ付けに光を!」「はんだ付けに対する誤解・勘違いを撲滅する!」という理念のもと、わかりやすいはんだ付け教育教材の開発に力を注いでいる。

原因不明のはんだ付け不具合、クレームに苦しむ企業への理論的で的確なアドバイスにより、「はんだ付けの良し悪しを判断できるようになった」、「はんだ付け作業に自信が持てるようになった」、「はんだ付けの道具選びがいかに大事かが理解できた」、「お客様からの信頼度が向上した」、「はんだ付けが楽しくなった」という声が絶えない。

観るだけではんだ付けが出来るeラーニングや、DVD版の「はんだ付け基礎知識講座」も累計
5,000枚以上を販売。大手メーカー、大学でも多数採用されている。

著書に金属・鉱学部門amazonベストセラー1位の目で見てわかるはんだ付け作業 (13刷)、同タイトル-鉛フリーはんだ編-、目で見てわかるはんだ付け作業の実践テクニック(いずれも日刊工業新聞社)「電子工作」「電子機器修理」が、うまくなる はんだ付けの職人技(技術評論社)はんだ付け職人の下請け脱却プロジェクト(kindle版)などがある。

趣 味
昼間のメバル釣り、空手、ゴルフ
ピアノ(Merry Christmas, Mr. Lawrence)youtube220年度版、(parolibre)2020年版
読書(活字中毒・・)、木工家具作り、庭木の剪定 など・・
特 技
剣道3段、空手3段、スキーSAJ1級
ブログリンク

ご挨拶

「はんだ付け職人」の会社って?


「はんだ付けやってる会社やろ?」 と思いますよね。 
私は現在、「ゴッドはんだ株式会社」という会社と「日本はんだ付け協会」というNPO法人の代表をしています。

ゴッドはんだ株式会社は、はんだ付け技術をハードとソフトの両面からサービスとして提供する会社です。
こう言うと「意味がよくわからない・・」と思われるかもしれませんので、もう少し具体的に言うと、

ハード面:難易度の高いはんだ付け作業を全国からWEBサイトで集めて請け負う仕事。
例えば、大学の研究室で研究に必要な特殊な半導体からリード線を引き出すはんだ付け作業を頼まれたり、 人工衛星の基板のはんだ付けを頼まれたり(実験モデルからフライトモデルまであります)。
防衛や医療関係の試作や開発のためのはんだ付けであったり、一般の方から自動車のエアコンや ナビのLEDを交換して色を変えるためのはんだ付けの依頼があったり、古い設備に搭載されている基板を 修理するための部品交換にはんだ付けが必要とされたりします。

いずれも量産ではなく、一品モノであったり、数枚、数個~数百個程度の依頼がほとんどです。

ソフト面:はんだ付け教育用教材の開発と販売。
こちらは、はんだ付けの技術をソフトウエア(情報)として売るもので、DVDや動画の形で販売するもの、 はんだ付けを練習するための基板や電子部品、コネクタやケーブルなどが商品となります。

もう一方のNPO日本はんだ付け協会では、はんだ付け検定の認定事業、はんだ付け講習会の開催、 企業でのはんだ付け教育のサポートなどを行っています。
また、「はんだ付けでこんなことが出来るんだ!」という楽しさを伝えるために 「はんだ付けアートコンテスト」を開催して表彰を行うといった活動をしています。

2018年11月に社名を「株式会社ノセ精機」から「ゴッドはんだ株式会社」に変更しました。
社名変更については、前々からやりたかったのですが、なかなか周囲の賛同 (共同経営者である妻や税理士さん、銀行など)が得られませんでした。

「ノセ精機」の名前は、創業者で先代の父が付けたものですが、 社名を聞いても、現在のはんだ付けの仕事を連想することは出来ず、 オーナー社長の名字が入っているのも古臭いと感じていました。

おまけに、電話に出るときに「はい! ノセ精機です!」と応答するのは、 活舌が悪い私には難しく、「はい! のしぇしぇいきです!」と、なんともまぬけで、 「え?」と聞き返されることが度々でした。

実は「ゴッドはんだ」の名前は、2010年に我が家の食卓で 「はんだ付けの腕前がゴッドハンドで、カッコいい横文字の名前ないかなあ?・・」 と冗談交じりで話題にしたところ、当時、中学生の娘が「そりゃ、ゴッドはんだ やろ!」と即答しました。
私は「それや!」と いただきました。
娘にはかなり小さな頃から「どこにオチがあんねん?」「で、ひねりはないのか?」と 常々言い聞かせて育ててきました。その割には親父ギャグ的ではありますが わかりやすく マーケティング要素もあるネーミングだと即採用としました。

私は、すぐにでも社名変更したかったのですが、前述のように反対されましたので、 密かにWEBサイト上で、はんだ付けサービスの名称を「ゴッドはんだ」に変え、 まずはブランド化を目指しました。

そして、ノセ精機の名前を徐々に小さく目立たないようにして、片隅に追いやっていきました。
数年経つと、電話で「はい! のしぇしぇいきです!」と答えると、 「あれ? ゴッドはんださんじゃないの?」という反応が増えてきました。

こうして周囲に「しょうがないな・・」と思わせて円満に社名変更を行いました。

ゴッドはんだという名前には、ゴッドハンドの技術を持つはんだ付け職人という意味があります。
同時に「はんだ」というキーワードを社名に入れることにより、名前を聞いただけで 何をやっている会社なのかスグにイメージできるメリットがあり、 検索エンジンに対するSEOの効果もあり、さらには名前を聞いた人を くすっと笑わせる効果まであります。
もちろん「のしぇしぇいきです!」と違って、「ゴッドハンダです!」は言いやすいです。

スタッフも「私ら ゴッドはんだやろ? こんなんではあかんやろ?」 と「ゴッドハンダ」に恥ずかしくない品質を追求していってくれるように 変わっていきました。
技術スタッフ、はんだ付け作業担当スタッフ、事務スタッフ、 そして前述の妻も「ゴッドハンダ」の看板背負ってプライドを持って仕事をしています。

本当に一石五鳥くらいのすばらしいネーミングでした。

この15年で、効率とコスト重視で単純作業の組み合わせだったわたしどもの仕事の内容は、  徐々にWEB通販やWEBマーケティング、製造業と言うよりはサービス業へと 変わってきました。
営業マンは、この15年一人も雇っていないので、受注は、ほぼ100%WEB受注です。
フォームからお問い合わせをいただき、CRM(顧客管理ソフト)でデータを共有化して、 メールなどのやり取りも全て共有化しています。

納品や部材の調達、支給品も全て宅配便を利用しています。
おかげで苦手な営業に携わることもなくなりました。

スタッフは全員PC(デュアルモニタ)を使用して、社内データは クラウドで保存、共有しており、お客様とメールや写真、図面などで情報をいただき 作業内容を確認しています。

制服は、白衣(夏季はTシャツ、ポロシャツ)を着用し、社内には観葉植物などを置いて研究所や 病院をイメージする雰囲気を作っています。

一方、同時にNPOはんだ付け協会では、月に1回、滋賀県の協会で講習会と検定を行い、 同様に月に1回は、東京や大阪、千葉、広島、福島などの会場をお借りして、 講習会と検定を開催しています。

今後、さらにはんだ付け検定が広く認知されて、受験者を増やしていくことができれば、 ゴッドはんだで販売している教材の売り上げを同時に伸ばしていけることにも繋がります。

逆に、ゴッドはんだで受注している難易度の高いはんだ付けの依頼は、常に最先端の はんだ付け技術にアンテナを張っているため、NPOのはんだ付け検定の技術を 常に最新の状態に更新していくことが可能です。

車の両輪として、ゴッドはんだとNPOは良い相乗効果を生んでいます。

次なる野望は、はんだ付け検定を広く普及して、はんだ付けの正しい基礎知識を 世の中に広めることです。
難易度の高いはんだ付け技術で、大学や企業の開発に貢献できる仕事も 世の中のダイナミズムを感じられる素晴らしい仕事だと考えていますので 引き続き伸ばしていきたい分野です。

はんだ付け作業を行う人は、はんだ付け検定で認定を受けていることが常識になれば、 世の中の間違ったはんだ付けの常識によって、間違ったはんだ付け作業、良否判定基準に 振り回されているはんだ付け職人を救うことが出来ます。
(大手企業から間違ったはんだ付け作業、判定基準を押し付けられている中小企業は 多数あります)

また近年は 受講・受験される方々の半分以上が 開発に関わる方に推移しております。 
生産技術に精通した技術者は、 試作するまでもなく、どのような問題が発生するか見通しが立てられ、 コストや性能を予測しながら仕様設計が出来ます。
その為、工学部で学ぶことが出来ないはんだ付け講習を受講しに 来たんだと言われる開発者の方が増えています。

また、世の中ではんだ付け技術の奥深さ、本当の難しさが認められれば、 世のはんだ付け職人も社会的地位が向上し、 「はんだ付けやってるのか! すげえな!」  と言われるようになると思います。

「俺の仕事は、はんだ付けやねん!」
「この商品を作り出せたのは、正しいはんだ付けの知識があったからやねん」
と胸を張って言えるような世の中にしたいと、日々頭を働かせております。

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